「このアイアン合わなくなってきたなぁ…」と思った時にクラブの買い替えやシャフトの交換を考えると思います。実際、クラブが合わない理由で1番多いのは「シャフトが自分自身のスイングに合っていないから」です。
ゴルフ中・上級者さんであっても、いざシャフトを交換するときに「どんなシャフトが自分にあっているの?」と悩んでしまう方も多いと思います。初心者さんだとそもそもクラブ購入前に「シャフトはカーボンがいいの?スチールがいいの?」と悩んでしまうと思います。
初級者さんでも上級者さんでも、今選んで間違いがないのは「カーボンシャフト」です。
「え?スチールじゃなくてカーボンなの?」と思った中・上級者さん!今の時代はプロゴルファーもカーボンシャフトを選んでいる時代です。
今回はなぜカーボンシャフトを選ぶべきなのか…その理由と選ぶ時のポイントと注意をご紹介します!
今大人気の進化しているカーボンシャフトを知り、選ぶ時の参考にしてください♪
目次
カーボンをオススメする3つの理由
冒頭でもお伝えしたように、前からゴルフをやっている方だと「カーボンよりもスチールのほうが自分に合っている」と思っている人も多いと思います。
カーボンよりもスチールのほうがボールのコントロールがしやすく、スコアをよくしたいのであればスチールで打つべきと言われていたからこそそう考えている方も多いのではないのでしょうか。
しかし、近年カーボンシャフトを使う方々は増えてきていますしこれから買い換える方、もしくはアイアンを購入する場合はスチールではなくカーボンを選ぶべきと自信をもってアドバイスできます。
なぜそんなにもカーボンシャフトがオススメなのか、
- 最近のカーボン素材について
- 飛距離アップできる性能について
- 扱いやすさ
の3つに分けてオススメポイントをご紹介します。
スチールとカーボンの違いがまだ分かっていない人にも分かりやすいように説明しますので、是非初心者さんも参考にしてみてください。
最近のカーボンはスチールとカーボンのハイブリット素材
実は前まで、プロゴルファーのほとんどはスチールシャフトを使用していました。しかし最近ではスチールシャフトを使用しているプロゴルファーが少なくなってきています。
その理由は、カーボンの素材が大きく変化してきているからです。
今までは、
- カーボン
【非力な方でもOK】
材質:カーボン繊維
重さ:軽め
特徴:クラブがスイングを助けてくれる - スチール
【パワーヒッター向け】
材質:スチール
重さ:重め
特徴:クラブを自分でコントロールできる
といった、カーボンは女性や初心者さんに…スチールは中・上級者さんにおすすめのシャフトでした。
これがどのように変化したかというと、今までカーボン繊維だけでつくられていたものが金属箔やシートを一緒にまきつけるようになり今までのカーボンの良さは変わらずスチールの良い部分を取り入れられるようになりました。
また、「カーボンシャフトはコントロールしにくい!」「スチールは硬すぎて扱いづらい!」とお互いに悪い点があった部分も解消されて完璧なシャフトに生まれ変わりました。
なので前までは、スチールシャフトからカーボンシャフトに変えると違和感があったものも…今では違和感もなくすぐに馴染んでくれます。
これが初級者さんだけではなく上級者さんにもオススメしたい理由のひとつにもなっています。
比較的「しなり」が出やすく飛距離がUPする
カーボンシャフトは飛距離をアップできるシャフトとしても人気です。
皆さんは飛距離をアップさせるにはどんなことが必要か知っていますか?
飛距離アップには様々な要因が作用しますが、主に
- ヘッドスピードの速さ
- シャフトが”しなる”こと
- 曲がるスピンになっていないこと
が上げられます。
この中で2番めのシャフトが”しなる”という現象を簡単に発生させることができるのが、カーボンシャフトなんです。
初心者さんの場合や非力な方の場合は、そもそもクラブを”しならせる”スイングをするのが難しいといわれています。それはクラブを振る力や効率的にクラブを振り下ろせるスキルを身につけていないからです。
しかし、カーボンシャフトの場合素材になっているカーボン樹脂がそもそもしなりやすい(曲がりやすい)素材のためクラブを軽くふるだけでしならせることが簡単です。
カーボンシャフトを使えばどんな方でもある程度の飛距離を出すことができるので、非常に使い勝手の良いシャフトと言われています。
軽い振り心地で初心者や女性でも扱いやすい
ゴルフクラブのセットクラブを見たことはありますか?もしくは買った人がいらっしゃるかもしれません。一般的に流通しているセットクラブのアイアンは、7割がカーボンシャフトを使用しています。なぜかというと、どんな人でも扱いやすいからです。
実際に最初の素材のパートでも紹介したように、カーボンシャフトはスチールシャフトに比べて軽くて更に振り抜きやすいシャフトになっています。
軽いということはつまり、あまり筋肉のないかたや非力な人でも扱えることができます。
また、カーボンシャフトが初心者や女性に人気の理由の中に、ミスに寛容なところもあげられます。これからスイング中に身体がブレたとしてもクラブ自体の軌道はブレにくいためです。
なので、まだ基本的なスイングができあがっておらずスイングにバラつきのある初心者さん等にカーボンシャフトが愛されています。
カーボンを選ぶ時のポイント
カーボンシャフトのオススメポイントを理解したところで、続いてはそんなカーボンシャフトを使用したクラブを選ぶ時のポイントをご紹介します。
シャフトを選ぶ時に重要なのは、
- 硬さ
- 重さ
- トルク
- 調子
- 種類
の5つです。
それぞれでポイントをお伝えしますので、是非買う時の参考にしてください。
フレックス(硬さ):大半の方は「R」でOK
シャフトにはフレックスという硬さを表すアルファベットが5つあります。
【L・A】は軟らかめ、【R】は普通で、【S・X】が硬めです。フレックスは、ゴルファーの”ヘッドスピード(クラブがはしる速さ)”によって、選ぶべきシャフトが違ってきます。
アイアンのカーボンシャフトの場合、【R】と【S】の2種類で悩まれるか方が多いですが特別野球やテニスなどの道具を使ってやるスポーツをやっていた方以外は【R】で大丈夫です。
道具を使う競技をしていた方は、ヘッドスピードが速い可能性があります。そんな人が【R】の硬さのシャフトを使用すると、軽く振りすぎてしまいヘッドスピードが上がらず飛距離が伸びません。
また、あまりヘッドスピードを出せない人が【S】のような硬いシャフトを使った場合、そもそも上手くスイングが出来ずミスしてしまう可能性が高まります。
とはいっても実際に試打をしてみて、自分のヘッドスピードに合ったシャフトを選ぶのが1番です!
ヘッドスピードがどのくらいなのか知りたい人は下記の3つの方法で計測することができます。
- ゴルフショップで計測
→試打コーナーがあるお店には必ず計測器があります。スタッフさんに聞いてみましょう。 - 練習場で計測
→最近の練習場では、ヘッドスピードが計測できる打席が用意されている場合もあります。 - 計測器を購入して計測
→アナログの計測器であれば1,300円ほどで購入が出来ます。
ヘッドスピードが分かったら適正の硬さを下記の早見表からみて自分に合ったシャフトを選んでみましょう。
硬さ | 使用する方の特徴 | ヘッドスピード | |
軟 ⇕硬 |
L | 一般的な女性 | 28〜34m/s以上 |
A | 力のある女性(スポーツ経験あり) | 32〜36m/s以上 | |
R | 一般的な男性 | 38〜43m/s以上 | |
S | 力のある賛成(スポーツ経験あり) | 42〜50m/s以上 | |
X | プロやハードヒッター | 50m/s以上 |
自分のヘッドスピードは今後クラブを選ぶ時だけではなく、上達をしたいのであれば知っておいたほうが良い情報なので定期的にチェックをするようにしましょう♪
重さ:重い→軽い順に試打してしっくりするものを選ぶ
続いて、シャフトの重さを選ぶ時のポイントを紹介します。クラブの重さはシャフトの重さでだいたい決まってきます。
ゴルフクラブはセット全体を通して重さのバランスというものが重要です。クラブの番手が小さければ小さいほど(短い距離を打つクラブであればあるほど)クラブを重くさせたほうが良いです。
そのため、アイアンのシャフトはフェアウェイウッドやユーティリティーよりも重くなることが条件となります。
「じゃぁ重ければなんでもいいの?」というとそういうわけではありません。重い範囲の中でも自分に合った重さを見つけなければなりません。見つけるためには必ず自分で試してみることが大切です。
試す順番として、必ず重いものからウッド・ユーティリティーの軽さを上回らない軽いものへと試していきます。特に、元々スチールアイアンを使っていた方は元々のスチールと同じ重さのカーボンから試すようにしましょう。
これは試打しなければわからないことですが、打っていくと自分で「あぁしっくりくるなぁ」という重さを見つけることができます。しっくりくるシャフトを選ぶのが1番ですが、それよりもやや重めのもの選び方向の安定感を目指していっても良いと思います。
結果、しっくりくるものかしっくりくるシャフトのちょっと重めを選択するようにしてください。
トルク(ねじれ具合):スイングが不安定な方はトルク大きめがベスト
硬さや重さなどに次いで重要視されているポイントがトルクというクラブのねじれる数値を表したものです。
スイングが安定していないトルクが大きめのものを使用するようにしましょう。
トルクが大きいほど、間違ったスイングや余計な動きをしてもクラブヘッドが元の位置に戻ってきてくれるのでミスショットを引き起こしにくくなっています。ボールののつかまりも良く、安定して飛距離を伸ばすことができますのでトルクが大きめのものを選ぶようにしましょう。
逆に、ヘッドスピードが速い方であればトルクは小さい数値のものを選ぶのがベストです。
ヘッドスピードが高い方が、クラブの振り下ろす早さにねじれがついてきません。結果元の位置に戻りきらず、大きなスライスをしてしまう場合があります。
「結果、トルクってどの数値選べばいいの?」って方でも分かりやすいように説明すると、ボールを曲げたくない方は、3.5以下のシャフトへ。飛ばしたいのであれば3.5以上のトルクを選ぶようにしましょう!
調子(1番しなる位置):持ち球と目的によって決める
結構前からシャフトを”しならせる(振った時にフニャフニャと撓(たわ)む)”と言っていますが、実はシャフトの中でどこがしなるかはシャフトの種類によって違います。
これは調子(キックポイント)と呼ばれていて、調子は基本的に3種類あります。それぞれの名前としなる場所はコチラ。
- 先調子
しなる場所:クラブヘッド側 - 中調子
しなる場所:中間 - 元調子
しなる場所:グリップ側
もちろんしなる場所によって特徴も変わってきます。
- 先調子
→つかまりやすさが良くなる
→スライスが持ち球の人という人にオススメ
→弾道が高くなる - 元調子
→つかまりが悪くなる
→フックが持ち球という人にオススメ
→弾道が低くなる
中調子は、先調子と元調子の間なので全体的なバランスが良いです。持ち球があまり曲がったことがないのであれば中調子で良いです。
種類:フジクラシャフト「MCI」と三菱レイヨン「OTアイアン」を選ぶ
最後にシャフトの種類に関してです。
カーボンシャフトといっても沢山のメーカーさんから色々な種類がでていて、「結局どれを選んだら良いの?」と悩んでしまいますよね。
そこでオススメしたいシャフトの種類が、フジクラシャフトの「MCI」と三菱レイヨンの「OTアイアン」です。
それぞれをオススメする理由はコチラをご覧ください。
- フジクラシャフトの「MCI」
→カーボンの特性をうまく活かせる設計をしている
→ボールを楽につかまえることができる
→最近流行りの大型ヘッドアイアンとの相性もGOOD - 三菱レイヨンの「OTアイアン」
→特殊な繊維の束を編み上げてスチールのようなしっかり感がカーボンの種類No.1
→クラブの振り抜きやすさが抜群
→多少の質量誤差も許さないトータルバランス最高のシャフト
といったメリットがあります。
中でも三菱レイヨンの「OTアイアン」は、アイアンを作成する時に長く作ったシャフトを番手の長さに合わせてカットしてアイアンセットを作っているので質量の誤差がありません。
こだわってこだわり抜いているシャフトとして、多くのゴルファーから愛されているカーボンシャフトになっています。
2つの注意点
前のパートではカーボンシャフトの選び方をお伝えしましたが、カーボンシャフトに変更する時の注意点を2つご紹介します。
これは失敗しないために必要なポイントですので、必ず守るようにしてください。
もし守らず「失敗したぁ」と泣いてもお金は返ってこないので、泣き寝入りすることのないように覚えておきましょう。
カタログで選ぶのではなく試打して体感すること
昔は一切なかったのですが、最近はクラブをネットで買うのが当たり前になってきました。
ネットは実際ショップにいく手間も省けますし、ポイントもつくので出来ることならネットで買いたいと思っている人もいると思います。
私がお伝えしたいのは”ネットで購入するのを止めたほうが良い…”というわけではありません。
シャフトやクラブをネットで買うのも良いのですが、ネットで買う前には手間であってもショップにいって試打をしてください。
いくら選び方のポイントをお伝えしたからといって、カラログやネットに書かれているスペックだけで自分に合うものが選べるとはおもいません。
これは洋服や靴をネットで買うときにも言えることです。
いくら表記にMって書いてっても届いた時に、思い描いていたサイズと違う…と感じることもあると思います。それと一緒です。
試打を一切せずに買って「自分に合わなかった…」「なんか振りにくい…」「違和感がある…」とガッカリしてしまった経験があるゴルファーが多いからこそ重要なんです。
購入前は必ず実際に振って体感することを忘れないようにしてください。
シャフトを交換する時は自分ではなくプロに任せる
既にアイアンを持っていて、シャフトを交換しようとしている人に注意です。
検索エンジンで「リシャフト 方法」と出てきたりしますが、自分でシャフトを交換することは絶対にやめてください。
クラブには、クラブに合ったバランスというものがあります。
クラブは、少しのズレでバランスがガラリと崩れてしまうとても繊細な道具です。
知識や慣れがないまま自分でシャフトを交換したとして、一見成功にみえても振ってみたら「あれ…こんなはずじゃ…」と感じてしまいます。
シャフトを交換する時は必ずリシャフトのプロにお願いをしましょう。
全国に展開している「つるやゴルフ」では、ストアでシャフトを購入すれば無料でシャフト交換をしてくれます。
【https://www.tsuruyagolf.co.jp/】
その他の修理にも対応してますので、すごく便利でゴルファーなら知っておくべきショップといえるでしょう♪
まとめ
今回は、アイアンのシャフトにオススメな”カーボンシャフト”のオススメポイントや選び方をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
近年、カーボンシャフトは素材を変えてカーボンの良さを残しつつスチールシャフトの良さを身につけたハイブリットシャフトに変化していっています。初心者さんだけではなく上級者の方にも扱いやすく、飛距離UPをさせたい方にもオススメなシャフトです。
もし、クラブ・シャフトを購入するときは、
- シャフトの硬さはR
- 重さは振った時のしっくり感で選ぶ
- 曲げたくない人はトルク3.5以上を選ぶ
- 持ち球によって調子を選ぶ
- 三菱レイヨンの「OTアイアン」でバランスの良いクラブにする
以上のことに注意して選ぶようにしましょう。
シャフトを買う前には必ず試打をし自分自身で体感をしてから選ぶことが失敗しない最大のポイントです。
また、シャフトを交換するときは自分でしてしまうとバランスが崩れてどう打ってもうまくいかないクラブになってしまうため、「つるやゴルフ」のようなショップでプロにお願いするようにしましょう。
アイアンが自分に合ってくると、方向も出しやすくなります。それがスコアがよくなるポイントでもあるので、「更に上手になりたい!」とおもっている方は是非この記事を参考にしてくださいね♪
レッツエンジョイゴルフ!